Sine Qua Non Syrah Ratsel 16 2016

シン・クア・ノン 2016 シラー・レーツェル・ゼヒ・ツェーン

パーカー99点!「電気に例えるならば、限界を超えた高電圧!」

2014年秋にバイクの大事故により九死に一生を得たシン・クア・ノンのオーナーのマンフレッド・クランクルでしたが、その後車椅子での長いリハビリを経て、ようやく復活してきたようです。今年の春にリリースされたばかりの、このドイツ語読みされるワインにはパーカーが96+点を献上しています。「Ratsel 16」は「16の謎、16のミステリ」と言ったような意味です。

パーカーのコメント(99点)
「自社畑からの限定品であるこのワインは81%シラー、7%ムールヴェードル、5%プティ・シラー、2.5%グルナッシュ、4.5%ヴィオニエのブレンドで47%全房発酵された。

ブドウ畑別の内訳は47%がイレブン・コンフェッション、38%がザ・サード・ツイン、13%がクムラス、2%がモリー・アイーダである。フレンチオークで23ヶ月間熟成され、新樽比率は47%だ。

深いガーネット色で、どちらかと言うとさほど苦労もなく美しくハーモニーが取れたこの2016年シラーはベークド・プラム、ブラックチェリー、ブラックベリーコンポート、リコリス、スパイスケーキ、モカなどがハッキリと感じられ、煌めくように杉の箱、ライラック、メンソール、鉛筆の芯なども伴って、グラスから飛び出してくる。ビッグでフルボディで、果実味豊富であるが、堅く堂々としたケタ違いに豪華なタンニンと継ぎ目のないフレッシュさで口の中が覆われ、後味には鮮やかな果実味とファンタスティックなエネルギーがある。

もしワインを電気に例えるとすれば、このワインは限界を超えた高電圧である!1791ケースと600本のマグナムが生産された。飲み頃は2021~2046年」

 

シン・クア・ノン
カリフォルニアの最上のシラー、グルナッシェ、デザートワインの作り手と言えるでしょう。オーナーでワインメーカーのマンフレッド・クランクル氏は鬼才という言葉がぴったりの人で、それほどワイン造りの経験があるわけではないのに、超高品質なワインを生み出しているのです。

シン・クア・ノンを有名にしているのが毎年ボトルデザイン、ラベルデザインがガラッと変わってしまうこと。一見しただけではどこのワインか全くわからないのです。通常はラベルなどのブランドイメージを何とか確立しようとがんばるものですが、ここにはそんな常識は通用しないようです。しかもラベルやボトルのデザインはクランクル氏自らが行っているというのですから、ワインメーカーというよりはデザイナーかアーチストといった方がいいくらいです。

ラベル、キャップ、液面(コルク下1.2センチ)の状態は良好です。

$349.99