Bizot Echezeaux 2009

ビゾー 2009 エシェゾー

リアルワインガイド 94/95+点 「05年の再来。飲んだ瞬間ぐうの音も出ないひたすら偉大なワイン」

いま、ブルゴーニュで最も注目の生産者ドメーヌ・ビゾー!アンリ・ジャイエに学び、美しく集中感のあるワインを送り出しています。ジャイエに学んだ多くの若手の中でも、最もジャイエに近いスタイルと言われています。中でもフラッグシップのエシェゾーは年産5樽(1200-1500本)しかない超貴重品です。 

 

リアルワインガイドのコメント (今飲んで94 ポテンシャル95+点)
「少し閉じ気味だというのに頭がクラクラする夢のような芳香。豊潤な台地の養分をブドウが吸い上げ、その複雑な果実味と見事な調和を持って絡み合っている。そして飲む。もう飲んだ瞬間ぐうの音も出ない完璧な美味しさ。これは05年の再来だ。あくまでも美しく、どこまでもナチュラルで、味わい深く、優しく強く、もうひたすら凄い。偉大なワイン。(11年04月試飲)

 

また、読売新聞Web版に掲載されているシャトー訪問記でもワインライターの山本昭彦氏がビゾーを取り上げています(すでにサーバからは記事は削除されています)。

ドメーヌ・ビゾー(上)

読売新聞 シャトー訪問記 「信念と哲学に生きる詩人」 (2008年7月4日)
「ジャン・イヴ・ビゾーは自然体の造り手である。声高に有機栽培を自慢するでもなく、作為を排した醸造を主張するでもなく。ゆっくりと信じる道を進み、自らの考えを淡々と語る。それがかえって、彼の特異性を浮かび上がらせている。

 ヴォーヌ・ロマネ村の中心にある教会から、少し下がって、国道74号に近い場所に、ドメーヌ・ビゾーは位置する。庭には子供用の遊具があり、古びた車が止まっている。普通の民家のたたずまいだが、中に入れば深いカーヴを有している。

 ドメーヌの裏の村名の畑を一緒に見て回る。ビゾーの区画は言われなくてもすぐにわかった。畝の間に雑草が生えており、ブドウ樹の仕立てがほかより数十センチは高い。ビゾーはブドウ樹の手入れについて明確な哲学を持っている。

 「下に広がった葉が光合成を行なった後に、上部についた葉が光合成を行なう。仕立てを高くした方が、糖度が上がり、ブドウの粒は小さくなる。多くのワイン造りの教科書には、『こうすればいい』ということが書いてあるが、1つの可能性だけにこだわることはない」

 夏季のグリーン・ハーヴェストも行なわない。そのかわりに、冬の間に厳しく剪定を行なって、芽の数を減らす。1本の株に多くても5~6房しかならせない。1ヘクタール当たりの平均収量は20ヘクトリットルという低い数字になっている。

 「ブドウの実に力がつき始めてから、グリーン・ハーヴェストをしても仕方ない。最初の段階で、少ない芽にエネルギーを集中させるように剪定することが大切なんだ。危険はないのかって?確かにある。霜で芽が焼けたり、ヒョウで実がだめになる可能性もある。でも、気にしていたらきりがない。危険は常にあるものだ」

 地質学を学んでいただけあって、ロジカルにワイン造りをとらえている。しかし、理屈だけではうまくいかないのも事実で、最後は自然と向き合うという態度を身につけている。

 

 

ドメーヌ・ビゾー(下)

読売新聞 シャトー訪問記 「低い収量から生まれるフィネスとバランス」 (2008年7月11日)
カーヴの入り口に立つと緊張を覚える。レストランで言えばキッチン。画家で言えばアトリエ。魂が宿る神聖な場所だ。どこのワイナリーでも、造り手の哲学や姿勢が現れている。

 ビゾーのあるヴォーヌ・ロマネ村でも、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの入り口は古めかしく、頭をぶつけそうなほど狭いが、階段は奥深くへと延びている。ドメーヌ・ルロワはエレベーターが設置されていて快適。ドメーヌ・ビゾーは深い階段を降りていく普通の様式だが、階段の入り口にはジャン・イヴ・ビゾーの飲んだ空き瓶が飾ってあった。

 ラ・ターシュの1966年、ルロワのロマネ・サン・ヴィヴァン2001年、プリューレ・ロックのニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・デ・コルヴェ、コタのサンセール・モン・ダネ、ティエリー・アルマンのコルナス……。ブリア・サヴァランではないが、飲んだものを見れば、その人が目指す方向もおおまかに見えてくる。

 ヴォーヌ・ロマネから、ヴォーヌ・ロマネVV、ヴォーヌ・ロマネ・レ・ジャシェと一気に村名格のワインを試飲した。樽からの2006年。飲んだ順番にはしごを昇って行くのだが、レ・ジャシェが最も印象深かった。熟したブラックベリー、アジアン・スパイスの香り、明るいルビー色から連想される通りのきれいな果実味。新樽とは思えない美しさがある。06年という簡単ではないヴィンテージに、どうしたらここまで透明でピュアな熟成感を得られたのか?

 「やはり、厳しい選果によるものだ。ブドウの房を1つ1つ選り分けて、ダメージのある粒は取り除いた。ヘクタール当たりの収量は25ヘクトリットル。低い収量から得られる自然な凝縮度が、バランスとフィネスをもたらしている」

 続くはヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュ。先ほど見たばかりのエシェゾーのレ・トリューの区画から造られている。ビゾーは「若い樹だからエシェゾーとしては詰めない」というが、これは自分に厳しすぎるのではないか。スケールの大きさと長さはグラン・クリュの域に達している。複雑さとグリップがやや足りないけれども。

ジャイエのワインから学んだレッスン
 真打ちのエシェゾーはわずか5樽。ビゾーはリーデルのブルゴーニュ用グラスに注いで、グルグル回して香りをかぐだけで樽に戻してしまった。「量が少ないからね」と。

 こちらは噛むようにテイスティングした。ミネラル感とクールなタッチを最初に感じた。クロ・ヴージョより高い位置にある標高と斜面の向きからくるものだろう。きめ細かな粒立ちの果実感とフワリと浮き上がりそうな軽快さ。重厚ではなく、どこまでも優しいデリケートな味わいだ。

 「バランスを重視するから、補糖も補酸もしない。酸化防止剤は春先に1リットル当たり10ミリグラム前後添加するだけ。03、04、06年は加えたが、99年、01、02、05年はほとんど無添加だった。実はクロ・ヴージョの近くで白ワインも造っている。1000本程度だけどね」

 ここで思い出した。カーヴの入り口にはアンリ・ジャイエのヴォーヌ・ロマネ・レ・ブリュレ1974年の空き瓶も置いてあった。ジャイエから学んだ教訓とは何か? 

 「95年と97年に何度か、アンリとテイスティングしたことがある。良いワインは、若くても、熟成しても、どの段階で飲んでもおいしい。それが彼のワインから教わったことで、要はバランスが大切だということだ。74年のブリュレが20年たってもフレッシュなのには驚いた。リシュブールの85年のシナモンやカレーのスパイス感も素晴らしかったよ」

 ビゾーがジャイエから学んだという、ロバート・パーカーの話は本当なのだ。

2007年7月訪問

 

ラベル、キャップ、液面(コルク下0.3センチ)とも状態は良好です。

$349.99